蛙 の 消 滅
それで日本人ならば、ちょうど花見とか月見とかいう処を、蛙どもは雲見をやります。 「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形になるね。」 「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせるね。」 「実に僕たちの理想だね。」
雲のみねはだんだんペネタ形になって参りました。ペネタ形というのは、蛙どもでは大へん高尚なものになっています。平たいことなのです。