パソコン書・ビジネス書出版のソーテック社

ソーテック社 | パソコン・ビジネス書籍出版

最新 図解で早わかり IoTビジネスがまるごとわかる本

Google検索

Google

WWW を検索
sotechsha.co.jp を検索
最新 図解で早わかり MaaSがまるごとわかる本
あらゆる「移動」の概念を再構築し、これからの社会のあり方までを変える「MaaS」について、 基礎知識から国内外の豊富な事例を交えて、わかりやすく解説します!

本書のテーマであるMaaSの中身については、このあと解説していますので、ここでは「言葉」にスポットを当てたいと思います。 
MaaSがモビリティ・アズ・ア・サービスの略であることは知っている方もいるでしょう。直訳すればサービスとしてのモビリティとなります。やや漠然とした表現で、それが誤解につながるのかもしれません。 
ただこのような言葉の使い方は、ほかにも数多くあります。例えばディープラーニングは、直訳すれば深く学習することになりますが、現在はもっぱらAI分野の専門用語になっています。 
最近は講演などで、MaaSはオーケストラのようなものと紹介することがあります。オーケストラはバイオリンやクラリネットなど、個性的な音を出す多彩な楽器が演奏者とともに集まります。もちろん単体でも音楽を奏でられます。しかし作曲家によって異なる音がひとつの旋律に編み込まれ、指揮者のタクトに従ってひとつの楽曲を演奏することで、まったく違う音が生み出され、私たちを感動させてくれます。 
しかもオーケストラは、素晴らしい音楽を聴衆に届けるという点では一種のサービスであり、多彩な楽器を統合することで新たな感動を生み出しているという点で、MaaSに通じると思っています。 
これまでのモビリティシーンでは、鉄道とバスの優劣を議論するような場面が多かったと記憶しています。それはバイオリンとクラリネットの優劣を決めるようなものです。オーケストラはそれぞれの楽器が得意分野を活かして共演していくことで実現します。MaaSはそれに近い考えをモビリティに取り入れたものでもあるのです。 
本書では図版を多用し、細分化は避け、実例を多く出すなどして、わかりやすい表現を心がけたつもりです。ひとりでも多くの方がMaaSに興味を持ち、展開のために役立てていただければ幸いです。

(はじめにより)
カバーイメージ
著者:楠田悦子・森口将之
A5・264ページ・2色
本体価格:1,800円+税
ISBN:978-4-8007-1257-8
 
本の購入はこちらからどうぞ
アマゾンで購入 ヨドバシ.comで購入 楽天ブックスで購入
電子書籍の購入はこちらからどうぞ
Amazon Kindle / Kobo / honto / Reader Store / iBooks / Kinoppy
目次を表示する ≫
【目次】
はじめに
MssS巻頭用語集

第1章 MaaSとは何か
1-1 そもそもMaaSとは何のこと?
Column MaaSは人によって定義が異なる
1-2 MaaSがフィンランドで生まれた理由
1-3 法改正でMaaSを加速させるフィンランド
Column APIとは
1-4 世界初のMaaSアプリ「Whim」
1-5 スウェーデンで生まれたMaaSレベルとは
1-6 業界を横断するモビリティエコシステム

第2章 MaaSへと至るさまざまな交通改革
2-1 脱クルマ依存
2-2 運輸連合、ゾーン制、信用乗車
2-3 米国や日本でも進むLRTの普及
2-4 移動手段の転換を促すために
2-5 日欧で異なる交通アプリの進化

第3章 MaaSの礎となるデジタルテクノロジー
3-1 プラットフォームビジネスとは
3-2 都市交通政策のツール
3-3 MaaSを構成するモビリティサービス
3-4 MaaSとデータ連携
3-5 MaaSで拡がる自動運転社会
3-6 MaaSを日本で取り組むときのコツ

第4章 海外のMaaS実例
4-1 ドイツは自動車メーカーもクルマの台数を減らすことに協力
4-2 フランスで動きめた巨大MaaS
4-3 実証実験から本格導入へスウェーデンの「UbiGo」
4-4 スイス 合理的かつユーザーファースト
4-5 ライドシェアのパイオニア 米国 Uberが目指す交通統合
4-6 台湾は日本の事例として役立つ
4-7 インターナショナルプラットフォームへの布石

第5章 MaaSと自動車メーカー
5-1 100年に一度の大変革
5-2 CASEとMaaSの関係を探る
5-3 20年の歴史を持つトヨタのモビリティサービス
5-4 ソフトバンクとトヨタのタッグが目指す道
5-5 ダイムラーのモビリティサービス戦略
5-6 日産とDeNAのモビリティサービス
5-7 海外ソフトウェア企業の動向

第6章 日本版MaaSの作り方
6-1 民間主導の短所と長所
6-2 日本政府のスマートモビリティ戦略
6-3 JR東日本の「モバイルSuica」と「Ringo Pass」
6-4 地域の再構築に挑む東急
Column 郊外型MaaSとは
6-5 最先端企業の連合体を作る小田急
6-6 福岡のバス路線網を見直す西鉄
6-7 トヨタのモビリティサービス「my route」
6-8 「経路検索」開発企業の動向
6-9 レストランやショップとの連携に期待

第7章 日本オリジナルの観光型MaaS
7-1 観光型MaaS導入と共にすべきこと
7-2 観光地の仕組みを新創する東急 伊豆半島の「Izuko」
7-3 JTBが考える観光型MaaSとは
7-4 ANAのUniversal MaaS
7-5 観光フリーパスのデジタル化
7-6 日本のバス会社の取り組み

第8章 日本ならではの地方型MaaS
8-1 地方型MaaS導入と共にすべきこと
8-2 フィンランドの地方型MaaS
8-3 自治体の取り組み1:宇都宮市/京丹後市
8-4 自治体の取り組み2:横須賀市/高松市
8-5 需要は少ないが統合はしやすい
8-6 公共交通の無料化というもうひとつの流れ

第9章 ラストマイルMaaSをどうするか
9-1 ラストマイルとは
9-2 ラストマイル問題をどう解決するか
9-3 電動車いすWHILLの取り組み
9-4 超小型モビリティとグリーンスローモビリティ
9-5 日本ならではのきめ細かさを武器に

索引
おわりに

≪ 目次を隠す
※お使いのブラウザでJavaScriptが無効の場合は機能しません。