Fedora Core5で作る
最強の自宅サーバー 補足情報
●Movable Typeのインストールについて
本書で紹介しているブログツール「Movable Type」が、2006年6月にバージョンアップしバージョン3.3となりました。設定ファイル名の変更や若干の仕様変更があり、本書の記述どおりではインストール手順が異なります。
そこで,Movable Type 3.3の導入方法を細くします。以下のように本誌を読み替えてインストール作業等を行って下さい。
・298〜305ページ 手順1〜13について
以下のように読み替えて下さい。
1. 登録はWebページ上で行います。「アプリケーション・メニュー」から「インターネット」−「Firefox Web Browser」を選択肢Webブラウザを起動します。アドレスに「http://www.movabletyoe.jp/」と入力します。表示されたら画面中央にある「ご購入・ダウンロード」をクリックします。
2. ライセンスの一覧が表示されます。画面をスクロールして,「個人ライセンス(無償)」にあるリンクをクリックします。
3. ECバイヤーズのWebページに移動します。ライセンスに同意ができる場合は,画面下の「利用許諾に同意し無償ダウンロード受付へ進む」をクリックします。
4. 名前とメールアドレスを入力して「次へ」をクリックします。
5. 確認画面が表示されます。間違いがないことを確認したら「申込み」をクリックします。
6. これで登録が完了しました。「閉じる」をクリックします。
7. しばらくすると,登録に利用したメールアカウントに確認のメールが届きます。メール内の「ダウンロード認証画面」に記載されているURLにアクセスします。
8. ダウンロード認証キーを尋ねられます。メールに書かれている「ダウンロード認証キー」を入力して「次へ」をクリックします。
9. 確認画面が表示されます。ダウンロードは3回まで行うことができます。「ダウンロード」をクリックします。すると,セキュリティ警告が表示されるので「続ける」をクリックします。
10. パッケージをどのように処理するかを尋ねられます。「ディスクに保存する」を選択して「OK」ボタンをクリックします。これでパッケージのダウンロードの完了です。
・305〜314ページ 手順1〜14について
以下のように読み替えて下さい。
1. GNOME端末を起動し,root権限になります。「su」と入力した後に管理者のパスワードを入力します。
su
<管理者のパスワード>
2. /var/www/htmlディレクトリに移動して,ダウンロードしたファイルを展開します。
cd /var/www/html
unzip /home/user1/MT-3_31-ja.zip
3. ディレクトリ名を「blog」に変更し,そのディレクトリ内のファイルやディレクトリをapache権限に変更します。
mv MT-3.31-ja blog
chown -R apache.apache blog
4. blogのデータを保存しておくディレクトリを作成します。今回はblogと同じディレクトリに作成しておきます。また,設定用CGIファイルの名前も変更しておきます。
cd blog
mkdir db
chown apache.apache db
cp mt-config.cgi-original mt-config.cgi
5. geditで設定ファイル/var/www/html/blog/mt-config.cgiファイルを編集します。
gedit /var/www/html/blog/mt-config.cgi
6. 最初は15行目付近の「CGIPath」です。Movable Typeを設置したURLに書き換えます。「http://localhost/blog/」などです。もしダイナミックDNSサービスを利用している場合は,登録したホスト名を利用して「http://kfhomeserver.dyndns.org/blog/」などと記述します。また,21行目「StaticWebPath」の行頭に「#」を付けて設定を無効にします。
CGIPath http://www.example.com/cgi-bin/mt/
StaticWebPath http://www.example.com/mt-static
↓変更
CGIPath http://kfhomeserver.dyndns.org/blog/
# StaticWebPath http://www.example.com/mt-static
次に,データベースの設定を行います。27〜43行目の各行の先頭に「#」を付けて設定を無効にします。46行の「DataSource」にデータベースを保存先を指定します。今回はblogディレクトリ以下に作成したdbディレクトリ内に保存します。以下のように書き換えます。
##### MYSQL #####
ObjectDriver DBI::mysql
Database DATABASE_NAME
DBUser DATABASE_USERNAME
DBPassword DATABASE_PASSWORD
DBHost localhost
##### POSTGRESQL #####
ObjectDriver DBI::postgres
Database DATABASE_NAME
DBUser DATABASE_USERNAME
DBPassword DATABASE_PASSWORD
DBHost localhost
##### SQLITE #####
ObjectDriver DBI::sqlote
Database /path/to/sqlite/database/file
##### BERKELEYDB #####
DataSource /path/to/database/directory
↓変更
##### MYSQL #####
# ObjectDriver DBI::mysql
# Database DATABASE_NAME
# DBUser DATABASE_USERNAME
# DBPassword DATABASE_PASSWORD
# DBHost localhost
##### POSTGRESQL #####
# ObjectDriver DBI::postgres
# Database DATABASE_NAME
# DBUser DATABASE_USERNAME
# DBPassword DATABASE_PASSWORD
# DBHost localhost
##### SQLITE #####
# ObjectDriver DBI::sqlote
# Database /path/to/sqlite/database/file
##### BERKELEYDB #####
DataSource /var/www/html/blog/db
設定が完了したらファイルを保存します。
7. Mvable Typeが動作する環境が整っているなのチェックを行います。「アプリケーション・メニュー」から「インターネット」−「Firefox Web Browser」を選択してWebブラウザを起動しておきます。アドレスに「http://kfhomeserver.dyndns.org/blog/mt-check.cgi」(kfhomeserver.dyndns.orgの部分はそれぞれ読み替えて下さい)と入力すると,システムのチェックが行われます。
ページの最下部までスクロールし「MovableTypeのシステム・チェックは,無事に完了しました。」のメッセージを確認します。「順部が整いました。」と表示されていればMovableTypeを動作できます。
その他のメッセージが表示されている場合は,システムにインストールされているパッケージが足りない場合があります。本書通りにインストールを行っているかを確認して下さい。
8. Movable Typeのトップページにアクセスします。アドレスに「http://kfhomeserver.dyndns.org/blog/」(kfhomeserver.dyndns.orgの部分はそれぞれ読み替えて下さい)と入力すると,ログインページが表示されます。「ログイン」をクリックします。
9. 始めに管理者アカウントを新規登録します。「ログイン名」,「メールアドレス」,「パスワード」を任意に入力します。また,「使用言語」は「日本語」を指定します。もしパスワードを忘れた場合に問い合わせを行える「パスワード再設定用のフレーズ」を設定しておけます。入力ができたら「インストールを続行」をクリックします。
10. データベースの初期化が行われます。「インストールが完了しました。」と表示されたら完了です。「Movable Typeにログインして下さい」をクリックします。
11. Movable Typeにログインします。手順8で設定した管理者のユーザー名とパスワードを入力して,「ログイン」をクリックします。
12. ログインに成功すると管理画面が表示されます。これでインストール作業の完了です。
・314〜318ページ 手順1〜9について
以下のように読み替えて下さい。
1. Weblogを保存するディレクトリを作成します。ここでは/var/www/htmlディレクトリ以下に「my_blog」ディレクトリを作成します。また,ディレクトリの所有者を「apache」に変更しておきます。GNOME端末を起動し,次のように入力します。
su
<管理者のパスワード>
cd /var/www/html
mkdir my_blog
chown apache.apache my_blog
2. WebブラウザでMovable Typeの管理や面を表示して,「Firest Weblog」をクリックします。
3. 左側の「環境設定」にある「設定」をクリックします。
4. Weblogの設定を行います。「ブログの設定」ではブログ名に任意の名前を入力します。また,Weblogの説明を記述しておけます。「サイトURL/パス」には手順1で作成したディレクトリをURLおよびパスで記述します。たとえば,「サイトURL」には「http://kfhomeserver.dyndns.org/my_blog/」,「サイト・パス」には「/var/www/html/my_blog」などと記述します。
その他の項目を適当に設定できたら,ページ下にある「設定を保存」をクリックします。
5. 設定の保存ができたら,「サイトを再構築」ボタンをクリックします。
6. 再構築の方法を尋ねられます。「すべてを再構築」を選択して「再構築」ボタンをクリックします。
7. 「すべて再構築できました。」と表示されたら作成完了です。「サイトを確認」をクリックすると作成したWeblogが表示されます。
↓
・319〜321ページ 手順1〜5について
以下のように読み替えて下さい。
1. Movable Typeの管理や面を開きます。Webブラウザのアドレスに「http://localhost/blog/mt.cgi」や「http://ホスト名/blog/mt.cgi」と入力します。するとログイン画面が表示されるので,Movable Typeのインストール作業の手順8で設定したユーザー名およびパスワードを入力して,「ログイン」ボタンをクリックします。
2. Movable Typeの管理画面が表示されます。作成してあるWeblogの名前をクリックします。
3. 左側の「投稿」にある「新規エントリー」をクリックします。
4. 「タイトル」と「エントリーの内容」を入力します。また,「公開の状態」は「公開」を選択します。入力ができたら「保存」ボタンをクリックします。
5. 「エントリーを保存しました・」と表示されれば投稿完了です。左側の「ユーティリティ」にある「サイトを確認」をクリックします。
6. すると,投稿した内容がWeblogに表示されます。
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