Illustrator CS6 スーパーリファレンス for Macintosh | ||
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Illustrator CS6 は、今回のバージョンアップで通算バージョン16 となりました。Mac 版のIllustrator1.0 が世に出てから25年の記念すべきバージョンでもあります。しかし、大きな機能変化はありません。それよりも、ユーザーインターフェースが変わり、全体が暗めの画面になったことの方が目を引くのではないでしょうか? 見た目が変わっても、内容は従来のIllustratorです。この画面の明るさは「環境設定」で変更できるので、前の方がなじみやすい方は変更すればよいでしょう。 追加機能の目玉は、パターンの作成機能でしょう。これまでも、単純なパターン作成は「スウォッチ」パネルにドラッグするだけでしたが、レンガ模様のような継ぎ目のないパターンを作成するには、パターンの構造を理解して重ね順に気をつけながら登録する必要がありました。 Illustrator CS6に搭載された「パターン編集モード」と「パターンオプション」パネルは、これまでのわかりにくいパターン作成を、一気に解決するわかりやすさと操作性を持っています。レンガのパターンならば、長方形1つ描画するだけで作成できる簡単なものです。パターンをあまり使ったことのないユーザーは、ぜひ使ってみてください。 もう1つのトピックは、線のグラデーションです。ありそうでなかった機能ですが、Illustrator CS6で可能になりました。グラデーションの適用方法も、オブジェクト全体、パスの端から端、線幅方向と3種類が適用できます。もちろん不透明度も設定できますし、線幅ツールを使って可変幅のストロークとの併用できます。アイデア次第でさまざまな線の表現が可能なるだけでなく、従来のイラスト制作の効率化にも役立つでしょう。 忘れてならない進化に64ビット対応があります。メモリの大容量化が進むコンピュータ環境において、64ビット対応は搭載されているメモリを十分に使い切るための必須条件です。64ビット対応したことにより、高速化も実現されています。 その他の機能として、画像トレースも精度が向上し、さらにカラートレースにおいてフル階調をサポートしました。また、不透明マスクの作成が「透明」パネルのボタンで作成できるなど、UIの向上が図られています。 本書は、IllustratorCS6の新機能も含めて、Illustratorのほとんどの機能を、図を使ってわかりやすく、詳細に説明しています。 最初から最後まで読破する必要はありません。Illustratorを使ってみて、わからないことがあったら本書を開いてください。 Illustratorを使いこなすのに、ほんの少しでもお手伝いができたら幸いです。 (「まえがき」より) |
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著者:井村克也 B5変形・416ページ・オールカラー 本体価格:2,680円+税 ISBN978-4-88166-959-4 |
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Part 1 知っておきたい描画前の基礎知識
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Chapter1.1 Illustratorの特徴 Chapter1.2 Illustratorのインターフェイス Chapter1.3 画面表示モード Chapter1.4 ショートカットキーを上手に使おう Chapter1.5 アートワーク画面と書類設定 Chapter1.6 アートボードの設定 Part 2 オブジェクトを描画する Chapter2.1 パスのしくみを覚えよう Chapter2.2 線を描く Chapter2.3 さまざまな図形を描く Chapter2.4 フリーハンドで描く(鉛筆ツールとブラシツール) Chapter2.5 塗りブラシツールと消しゴムツール Chapter2.6 画像トレース Chapter2.7 グラフを描く Chapter2.8 遠近グリッドを使った描画 Part 3 オブジェクトの選択 Chapter3.1 オブジェクトを選択する Chapter3.2 「レイヤー」パネルを使った選択 Chapter3.3 「選択」メニューを使いこなす Chapter3.4 オブジェクトの選択に便利なコマンド Part 4 オブジェクトの編集 Chapter4.1 オブジェクトの移動と削除 Chapter4.2 オブジェクトのコピー Chapter4.3 パスの調整 Chapter4.4 オブジェクトの整列 Chapter4.5 シェイプ形成ツール Chapter4.6 レイヤーの操作 Chapter4.7 「重ね順」コマンドで前後関係を変更する Part 5 色を設定する Chapter5.1 オブジェクトの色を指定する Chapter5.2 「スウォッチ」パネル Chapter5.3 「カラーガイド」パネル Chapter5.4 線の設定 Chapter5.5 グラデーションの作成 Chapter5.6 パターンの作成 Chapter5.7 透明効果と描画モード Chapter5.8 アピアランス Part 6 オブジェクトの見た目を変えるいろいろな機能 Chapter6.1 ライブペイント Chapter6.2 グラデーションメッシュ Chapter6.3 ブラシの利用と作成 Chapter6.4 複数オブジェクトの色の調整 Chapter6.5 「グラフィックスタイル」パネルを使う Chapter6.6 シンボルの活用 Chapter6.7 不透明マスク Part 7 オブジェクトの変形 Chapter7.1 バウンディングボックスによる変形 Chapter7.2 オブジェクトの変形(拡大・縮小、回転、反転、シアー) Chapter7.3 ブレンド Chapter7.4 リシェイプツールによる変形 Chapter7.5 パスをアウトライン化する Chapter7.6 パスのオフセット Chapter7.7 オブジェクトを分割する Chapter7.8 パスの中に透明な穴をあける(複合パス) Chapter7.9 クリッピングマスクを作成する Chapter7.10 リキッドツール Chapter7.11 エンベロープ(ワープ効果) Part 8 文字の入力と組み版 Chapter8.1 文字の入力とテキストオブジェクトの操作 Chapter8.2 文字の編集 Chapter8.3 OpenType・異体字 Chapter8.4 段落設定と日本語組み版 Chapter8.5 テキスト処理の便利な機能 Chapter8.6 文字スタイル・段落スタイル Chapter8.7 旧バージョンとの互換性 Part 9 効果 Chapter9.1 効果とは Chapter9.2 「3D」効果 Chapter9.3 「スタイライズ」効果 Chapter9.4 「パスの変形」効果 Chapter9.5 「パスファインダー」パネル/「パスファインダー」効果 Chapter9.6 「形状に変換」効果 Chapter9.7 その他の効果 Chapter9.8 Photoshop効果 Part 10 保存/データ書き出し/アクション/プリント Chapter10.1 アートワークを用途別に保存する Chapter10.2 他のデータ形式で書き出す Chapter10.3 Flashとの連携と SWF書き出し Chapter10.4 Web用に保存する Chapter10.5 スライスの利用 Chapter10.6 アクションとバッチで操作を自動化 Chapter10.7 ビットマップ画像と「リンク」パネル Chapter10.8 プリントと分版 Part 11 環境設定 Chapter11.1 環境設定で使いやすく Chapter11.2 キーボードショートカットの編集 Chapter11.3 カラー設定について Chapter11.4 「定規」「ガイド」「グリッド」「情報」パネル ≪ 目次を隠す |