Noobs「3.3.0」、Raspbianイメージ「Feburary 2020」(2020年2月7日リリース)での変更点

2020年2月7日、Raspbianの最新版が公開されました。Noobsは「3.3.0」、Raspbianのイメージは「Feburary 2020」として提供されています。このアップデートでは、設定ツールやファイルマネージャー、Scratch 3の新たな拡張機能追加などが行われています。

アップデートにより、Raspberry Piの設定ツール「Raspberry Piの設定」に書籍内で解説した内容と変更された箇所があるので補足します。 ちなみに本書では2019年9月30日に公開された「3.2.1」で解説しており、書籍のPart 2で解説した方法でOSをインストールした場合は3.2.1が導入されるため、設定ツールは書籍の解説通りの状態で利用できます。ただし、すべてのパッケージをアップデートすると最新版に更新されるため注意してください。

● p.77「Raspberry Piの設定」ツールで設定
アップデートにより、p.78の「Raspberry Piの設定」の画面に、次のように「Display」タブが追加されました。


● p.78 「システム」設定
アップデートにより、「システム」タブから「オーバースキャン」と「Composite Video」の設定が無くなりました。この設定は「Display」タブに移動しています。また、「Pixel Doubling」と「Screen Blanking」の2項目が追加されています。



それぞれの設定項目は次のような設定変更に利用します。
「オーバースキャン」:画面の縁に黒いスペースが表示される場合は「無効」を選択します。
「Pixel Doubling」:画面解像度が高すぎる場合は、この項目を有効にすることでピクセルが倍に拡大されます。
「Composite Video」:テレビのコンポジット端子に接続して表示する場合は、この項目を有効にします。
「Screen Blanking」:デフォルトでは、操作しない状態が続くとディスプレイが自動的に消灯するようになっています。自動消灯後にディスプレイを復帰させた際に、アプリケーションのウインドウなどのサイズが変わってしまったりすることがあります。その場合は設定を無効にすることでディスプレイの自動消灯機能を無効化します。