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ドライ・スタウト
Dry Stout
[ポーターIオートミールスタウトIインペリアルスタウト]
ドラフト・ギネス(愛)★
ギネス・エクストラ・スタウト(愛)★
ギネス・フォーリン・エクストラ・スタウト(愛・南アフリカ)★
シエラ・ネヴァダ・スタウト(米)★
XXXXX・パイク・ストリート・スタウト(米)★★
セブンス・ストリート・スタウト(米)★★
スリー・フィンガー・ジャック・スタウト(米)
オールド・オーストラリア・スタウト(豪)
ドライ・スタウトは特にアイルランドと強く結びついているビア・スタイルであるが、これは、スタウトの代名詞にして世界で最も有名なビールの一つであるギネスがこの国で誕生したことによる。アイルランドにはほかに、マーフィーズとビーミッシュという同スタイルのスタウトがあり、アイルランドのパブでは、半分以上の客がスタウトを飲む。
このスタイルは、その名の通りドライで、ボディは比較的に重く複雑な味わいだが、必ずしもアルコール度数が高いとは限らない。ローストした麦芽の香ばしい風味とホップの苦みが特徴。甘みは少ないことが多い。
【アイルランド】
★おすすめ★
ドラフト・ギネス
Draught Guinness
一説には19ものヴァリエーションがあると言われるギネス。その中で、アイルランドのパブで出されるものに一番近い味わいなのが、この缶ビール。
泡は驚異的にきめが細かくクリーミーだが、これは飲食店向けのいわゆる“ロンドン・パブ・ギネス”と同様、窒素ガスのなせる業。缶底の仕掛けから窒素ガスが出るようになっている(イギリスでブームになっている、こうした窒素充填ビールを、CAMRAは「本物のビールではない」と糾弾している)。
低温殺菌されており、酵母の生きたリアル・エールではない。アルコール度数は低め。
<テイスティング・ノート>
かなりホップの苦みが強く、後味に残るが、全体的にスムーズでクリーミー。ボディは重いが、マイルドで、かすかにさわやかな甘い香りが漂う。どちらかというと複雑な味わいには乏しく、割と平板な味。癖になる味だが、飽きもくる?
- 醸造所:ギネス
(アイルランド・ダブリン、イギリス・ロンドン)
- アルコール度数:4.1%(容積)
- 輸入元:日本ビール
★おすすめ★
ギネス・エクストラ・スタウト
Guinness Extra Stout
世界中で広く売られているギネスは、このタイプ。瓶入りのものと缶入りのものがある。各国でライセンス生産もされているが、日本で売られているものは、「原産国:イギリス」となっている。輸入元は、サッポロビールの別会社。
アルコール度数はドラフト・ギネスよりも高い。
<テイスティング・ノート>
ドラフト・ギネスと比べてのどごしは濃厚でコクがあり、より複雑な味わい。わずかにチョコレートかココアのような香りがする。
- 醸造所:ギネス
(アイルランド・ダブリン、イギリス・ロンドン)
- アルコール度数:約6%(容積)
- 輸入元:サッポロ・ギネス
★おすすめ★
ギネス・フォーリン・エクストラ・スタウト
Guinness Foreign Extra Stout
ギネスということで便宜上アイルランドの項目に入れているが、実際に造られているのは南アフリカ。
7.5%と、エクストラ・スタウトよりさらにアルコール度数が高い。新しいギネスと古いギネスをブレンドしたものらしい。
<テイスティング・ノート>
フルーティで花のようなアロマ。アルコール分が高いせいか、ほかのギネスと比べて、いくぶん甘みが感じられる味わい。
【アメリカ】
★おすすめ★
シエラ・ネヴァダ・スタウト
Sierra Nevada Stout
ポーターのページでも紹介した、アメリカで最も古いマイクロ・ブルワリーの一つで、最も成功したマイクロ・ブルワリーの一つでもある“名門”?シエラ・ネヴァダの醸造になるスタウト。同醸造所のビールは最近は品薄で、入手は非常に困難らしい。
<テイスティング・ノート>
ローストした麦芽の香りとホップの香り、そして、わずかだがオレンジの皮のような香りも感じられ、複雑な味わい。わずかに苦みがある。ボディは重く、のど越しは濃厚。
- 醸造所:シエラ・ネヴァダ・ブルーイング
(アメリカ・カリフォルニア州・チコ)
- アルコール度数:5%(容積?)
- 輸入元:日本ビール
★★超おすすめ★★
XXXXX・パイク・ストリート・スタウト
XXXXX Pike Street Stout
アメリカ北西部の中心都市シアトルにあるパイク・プレース・ブルワリーは、アメリカのビール・ルネッサンスにおける最重要人物の1人であるチャールズ・フィンケルによって、1989年に創業された。
彼の会社マーチャント・デュ・ヴァンはワインを扱う会社だったが、`70年代からは、サミュエル・スミス(英)、アインガー(独)、オルヴァル(ベルギー)などヨーロッパの数々の醸造所のビールをアメリカに輸入し、マイクロブルワリー興隆の一つのきっかけをつくった。サミュエル・スミスにオートミール・スタウトをつくらせたのも彼だという。
このポーターは、ペールエールと並ぶ、同醸造所の主力銘柄。
<テイスティング・ノート>
モルトのアロマの中に、ホップが効いている。なしと桃を合わせたようなフルーティーな香りもある。苦みの中に甘みが同居していおり、後口はすっきりしていて、甘みが残らない。
- 醸造所:パイク・プレース・ブルワリー
(アメリカ・ワシントン州・シアトル)
- アルコール度数:6%(容積)
- 輸入元:マイクロ・ビール・インターナショナル
★★超おすすめ★★
セブンス・ストリート・スタウト
7th Street Stout
醸造元は、93年に小さなブルーパブとしてスタートした南カリフォルニアのリバーサイド・ブルーイング。
このスタウトは、94年のグレートアメリカンビールフェスティバルで、ドライ・スタウト部門の銅メダルに輝いている(この年のフェスティバルでは、同醸造所のアンバー・エールとペール・エールも、それぞれ金メダルと銀メダルを獲得)。
“クラシック・アイリッシュ・スタイル”と銘打たれており、ドラフトギネスに非常に近いタイプ。
<テイスティング・ノート>
やわらかい花の香りがし、ホップのアロマが感じられる。フレーバーは、甘みと、ローストしたモルトの苦みのバランスが取れている。ボディはそれほど重くはなく、非常にスムーズでクリーミー。ドラフトギネスに似た味わい。
- 醸造所:リバーサイド・ブルーイング
(アメリカ・カリフォルニア州・リバーサイド)
- アルコール度数:5.9%(容積)
- 輸入元:マイクロ・ビール・インターナショナル
スリー・フィンガー・ジャック・スタウト
Three Finger Jack Stout
このビールを造っているのは、アメリカ・オレゴン州のマイクロ・ブルワリー、サクサー。
この醸造所は、日本でも一部で評判になった?レモン・ラガーや、ドッペルボック、ドゥンケルといったドイツ系のものなど、下面発酵ラガーを中心に醸造している。
<テイスティング・ノート>
アロマ、フレーバーに強い特徴はなく、中庸な感じ。
- 醸造所:サクサー・ブルーイング
(アメリカ・オレゴン州・レイクオスウェゴ)
- アルコール度数:3.9%(容積?)
- 輸入元:野崎産業
【オーストラリア】
オールド・オーストラリア・スタウト
Old Australia Stout
オーストラリアは英連邦の一員であり、かつては数多くのイギリス・スタイルのエールが造られていたようだが、現在はこの国のビールの主流とは言えない。銘柄名には、「ビター」といったエール全盛時代の名残を思わせる名前が使われてはいるが、今では国内のビールのほとんどがラガーである。スタウトを名乗るビールも各地の醸造所で何種類かが造られており、アデレイドのサウス・オーストラリアン・ブルーイングの醸造になるこのビールも、そんな中の一つだが、やはり下面発酵である。
<テイスティング・ノート>
モルトのアロマとフレーバーが強い。多少チョコレートを思わせるフレーバーもあり、カラメルのような口当たり。やや甘みがあり、ボディは重く濃厚。
- 醸造所:サウス・オーストラリアン・ブルーイング
(オーストラリア・アデレイド)
- アルコール度数:5.2%(容積?)
- 輸入元:日本ビール
[ポーターIオートミールスタウトIインペリアルスタウト]
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