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九州の地ビール


[北海道I東北I関東I中部I近畿I中国I四国]

  • ゆふいんビール
  • 大分県湯布院町
  • 火の国ビール
    [サントリービール公園熊本]
  • 熊本県嘉島町
  • 綾の地ビール[杜の麦酒工房]
  • 宮崎県綾町
  • ひでじビール
  • 延岡市
  • 霧島高原ビール
  • 鹿児島県溝辺町
  • 薩摩ビール
  • 国分市
  • ヘリオスクラフトビール
  • 沖縄県具志頭村
    
    

    【大分県】
    [湯布院町]

    ゆふいんビール

    由布院温泉のホテル「ゆふいん山水館」が誕生させた、九州初の地ビール。95年6月に、ホテル敷地内にブルワリーレストラン「ゆふいん麦酒館」をオープンさせた。
    サッポロビールとの技術提携で醸造しているビールの種類は、当初はヴァイツェンとピルスナーだったが、現在では、イギリス・タイプのエールがこれに加わっている。
    ヴァイツェンは「ゆふの豊純」と名付けられ、ドイツ・バイエルン地方の小麦を60%、大麦を40%使用。ボディの軽い淡色タイプと、多少モルティーで、ややボディの重い濃色タイプがあり、それぞれ酵母入りと濾過したものの2種類。甘みの後に、小麦ビール特有の酸味と苦みの入り混じったフレーバーが広がる。
    上面発酵エールの方は、アンバー色の「ビターエール」と、もっと色が濃くブラウンエールに近い「ゆふの香り」の2種類。やはり、それぞれ酵母入りと濾過したものとがある。「ビターエール」は、ホップのアロマが感じられ、フレーバーは甘め。ちょっと炭酸が強い。「ゆふの香り」は、モルトの甘いフレーバーが感じられるが、すぐ苦みがきて、あまり甘みは持続しない。濾過したものは、より苦みが際立ち、はっきりした味わい。 「ピルスナー」は濾過したもののみ。
    「ゆふいん麦酒館」のほか、「ゆふいん山水館」内や、やはり同館敷地内にあるスペインレストラン「イビサ」でも飲むことができる。


    【熊本県】
    [嘉島町]

    火の国ビール
    [サントリービール公園熊本]

    サントリーは、熊本市近郊のビール工場建設予定地にブルーパブを建てて醸造を開始し、96年のゴールデンウィーク直前にオープンさせた。
    阿蘇山のある熊本の異名をとって名付けられ、ここでしか飲めない「火の国ビール」は、現在のところ「阿蘇」と「大観峰」の2種類。ともに上面発酵で、濾過されている。
    「阿蘇」は濃色麦芽を一部使用し、火山の火の色をイメージした、赤みがかった色。カラメル様のモルトのアロマがほのかに感じられるが、ボディはライト。阿蘇外輪山の最高峰の名前をとった「大観峰」は、一部小麦麦芽を使用した、さわやかな風味が売りもの。色はゴールドで、ホップのアロマの中に、モルトの香りも感じられる。ボディは非常に軽い。
    2種類とも、かなり冷やされているためもあって、炭酸が相当強く感じられ(特に「大観峰」)、最初はあまりアロマが感じられないが、温度が高くなるとともに次第に香りが出てくる。ともに、最初にわずかに甘みが感じられるが、あまり持続せず、ボディの軽さと相まって、ドライな感じ。
    あえてスタイルに分類するなら、このブルーパブがドイツをイメージしていることから考えて、「阿蘇」がアルト、「大観峰」がヴァイツェンということになるのだろうが、かなり日本人向け?にアレンジされている。瓶入りのものをつくる予定は、今のところないようだ。


    【宮崎県】
    [綾町]

    綾の地ビール[杜の麦酒工房]

    そば焼酎「雲海」で知られる雲海酒造が、焼酎、日本酒、ワイン、リキュールに続いてビールの醸造を開始。
    同社が経営する、酒に関するテーマパーク「酒泉の杜」の中に、ブルーパブ「杜の麦酒工房」を96年4月下旬にオープン。ドイツ・スタイルの「ケルシュタイプ」「アルトタイプ」「黒ビールタイプ」の3種類のビールを醸造している。
    ドイツの「黒ビール」=ドゥンケルあるいはシュヴァルツ、といえばダーク"ラガー"のことを指すが、ここのは上面発酵。
    「杜の麦酒工房」のほか、「酒泉の杜」内のバーベキューハウス「シャトー綾」でも飲むことができる。


    [延岡市]

    ひでじビール

    延岡の企業ニシダが、地域活性化のために醸造を開始したビール。96年7月から、延岡市郊外の「ひでじビール村」内のブルーパブ「はにわ庵」のほか、市の中心部のレストラン「リバーピア」でも飲むことができる。


    【鹿児島県】
    [溝辺町]

    霧島高原ビール

    焼酎の種麹づくりや限定生産の焼酎づくりで知られる錦灘酒造の山元正博氏が、95年末から醸造を開始したビール。規制緩和で、ビール造りへの挑戦を決意した山元氏は、世界各国を回り、ドイツで、チェコのピルスナーと出会う。早速チェコに飛び、ブラウマイスターを日本に招くとともに、自社の醸造技術者をチェコに派遣して醸造を開始。95年12月、鹿児島空港そばの同社の見学できる焼酎工房「酒匠工房GEN」内に、ブルーパブ「チェコ村ビール館」をオープンさせた。
    ブラウマイスターは、95年度のビール・コンテストでチェコNo.1に選ばれた醸造所からやって来たというベズリー氏。
    ビールは、当然ながらチェコ・タイプのものが3種類。いずれもボヘミアン(首都プラハや、ピルスナーの故郷・プルゼニュがある、チェコ西部の地方の名前)という名前を頭に冠している。
    「ボヘミアン・ブロンド」と「ボヘミアン・クリスタル」はともにピルスナー。「ブロンド」が未濾過で酵母が残っているのに対し、「クリスタル」は濾過されている。一方、「ボヘミアン・ガーネット」は、チェコで「トゥマーヴェ」と呼ばれるダークラガー(黒ビール)で、濾過はされていない。
    「ブロンド」は、泡が盛り上がって注がれており、ホップの甘く華やかなアロマが感じられる。フレーバーは、さわやかな甘みと乾いた苦みのバランスがよい。炭酸が強すぎず、ナチュラルで非常にやわらかな味わい。ボディは軽い。
    これに対し「クリスタル」は、よりホップのアロマが際立つ、はっきりとした味わい。後味も長く持続する。
    「ガーネット」は、焦がしたモルトの、トフィーのようなアロマとフレーバーが特徴的。ボディは、ダークラガーにしては軽め。
    この3種のほかに、期間限定のスペシャル・ビールも飲むことができる。


    [国分市]

    薩摩ビール

    東京の健康医療機器メーカー、健康医学社が経営母体となって醸造するビール。96年7月に国分市にブルーパブ「ブルーメン・ブロイ」をオープンした。


    【沖縄県】
    [具志頭村]

    ヘリオスクラフトビール

    泡盛「くら」をの蔵元、ヘリオス酒造が醸造するビール。96年7月、具志頭村にブルーパブ「HELIOSブルワリーパブ」をオープン、さらに同月、那覇の国際通りに直営パブもオープンした。
    ヴァイツェンなど3種類を醸造。


    [販売開始準備中]

    福岡県甘木市 キリンビール福岡工場

    [北海道I東北I関東I中部I近畿I中国I四国]

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