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プラハ小地区のビアホール


旧市街北部旧市街南部新市街フラチャニ地区
  • ウ・スヴァテーホ・トマーシュ[ピヴニツェ・レスタウラツェ]****
  • ウ・シュネルー[ピヴニツェ・レスタウラツェ]**+
  • ウ・コッツォーラ[ピヴニツェ・ホスティネツ]*
  • ウ・ドゥヴォウ・スルンチュー[ピヴニツェ・ホスティネツ]*+
  • ウ・ボナパルタ[ピヴニツェ・レスタウラツェ]?

  • ウ・スヴァテーホ・トマーシュ
    U svateho Tomase

    [ピヴニツェ・レスタウラツェ] ****
    プラハでも5本の指に入る有名な店。ピヴニツェ(ビアホール)とはなっているが、どちらかというとレスタウラツェ(レストラン)の趣で、ビールも一杯35k(約140円)と高め。しかし雰囲気はよい。
    店名は、小地区広場の近くの聖トマーシュ教会の隣に店があることに由来する。この店はもとは、1352年からある修道院の醸造所で、1950年代まで醸造を行っていたという。
    店の前のレテンスカ通りは路面電車が走っている通りだが、訪れたときは、道路へをひっくり返しての工事中だった。
    門をくぐって地下に下りたところが店。一番大きなホールは「洞窟」と呼ばれている。外観はあまりぱっとしないが、中はこぎれいで、醸造道具が飾ってあったりする。修道院でのビール醸造を描いた壁画があるが、新しいものなのか、色鮮やかでちょっと安っぽいが、そんなにひどくもない。
    ビールをついでいるのが、洒落たベストを着た若い女性というのが珍しい。
    ツボルグやギネスなどの輸入ものも含めて、何種類もビールを置いているというのも、チェコの店ではあまりないこと。われわれはフェルディナンドトゥマーヴェ(黒ビール)ラコヴニクという、ともに中央ボヘミア産の銘柄を飲んだ。
    食べ物はなかなか良い。肉だけでなく魚もあって、鱒のフライはうまかった。
    全体的な雰囲気はよいのだが、古い伝統を残しているというよりは、観光客受けを狙ってアレンジされている感じがして、ちょっと寂しい気もした。



    ウ・シュネルー
    U Schnellu

    [ピヴニツェ・レスタウラツェ] **+
    聖トマーシュ教会を挟んでウ・スヴァテーホ・トマーシュの反対側、小地区広場に近い側に位置する店。看板が小さく、あまり目立たないが、ここもかなり有名な店。
    中はこぎれいで落ちついた雰囲気。レスタウラツェ(レストラン)となっているが、少なくともビールは安め。口髭を生やし、眼鏡をかけた実直そうな、中年のウェイターが店を仕切っている。
    訪れたのは午後7時ごろだったが、このあたりは夜になると静かなのか、ほかには、地方から来たとみえる、子供連れの一家と、一人旅の客がいるだけだった。
    私は、ここで初めて樽出しのブドヴァルを飲んだ。


    ウ・コッツォーラ
    U kocoura

    [ピヴニツェ・ホスティネツ] *
    聖ニコラス教会のはす向かい、小地区広場とネルドヴァの坂の角に位置しており、黒塗りの鎧戸に「ホスティネツ・コッツォーラ」と名前が入っているのが目立つ。店名は「牡猫」の意味。
    ここは、うまいプラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)を飲ませる店として、ウ・ズラテーホ・ティグラと並び称されるほど有名な店のはずなのだが、入ってみると活気がない。常連が多い店のはずなのに、まず客が少ないし、いるのも観光客ばかりのようだ。店の雰囲気からも、あまり"やる気"が感じられない。今回訪れた中で、一番活気がなかった店と言ってもいい。ある本に、この店の経営難に関する話が載っていたが、その辺りに原因があるのだろうか。
    われわれは、プラズドロイではなくトゥマーヴェ(黒ビール)を飲んだが、これはウ・スーパでも飲んだプルクミストルという銘柄。温かい食べ物は置いていない。


    ウ・ドゥヴォウ・スルンチュー
    U dvou sluncu

    [ピヴニツェ・ホスティネツ] *+
    小地区広場からネルドヴァの坂を登っていくと左側にある店。ベージュ色のこぎれいな建物に、「ホスティネツ・ウ・ドゥヴォウ・スルンチュー」と大きく書いてある。この店名は「二つの太陽」という意味。
    ビールは、地元プラハ産のスタロプラメンと、クルショヴィツェトゥマーヴェ(黒ビール)。食べ物もあるが、冷たいハムを食べた限りでは、あまりお勧めはできない。深夜12.00まで営業している。


    【行っていない店】

    ウ・ボナパルタ
    U Bonaparta

    [ピヴニツェ・レスタウラツェ]
    ネルドヴァの坂の途中、ウ・ドゥヴォウ・スルンチューの少し下にある店。店名はもちろん、ナポレオンの名字に由来する。

    プラハ・フラチャニ地区のビアホール


  • ウ・チェルネーホ・ヴォーラ[ピヴニツェ・ホスティネツ]*****

    ウ・チェルネーホ・ヴォーラ
    U cerneho vola

    [ピヴニツェ・ホスティネツ] *****
    プラハで最高のピヴニツェの一つ。店名は「黒い牡牛」の意味。
    プラハ城の奥、フラチャニ地区にある教会ロレッタのそばのバロック様式の建物の1階にあるのだが、建物がくたびれている上、看板も目立たないので、知らないと通り過ぎてしまう。
    しかし、店内は活気に満ちている。われわれが訪れたとき、中に入ろうとすると、ちょうど観光客らしき女性(アメリカ人?)が出てきたので、「どうでした?」と訊くと、「最高!」との答えだった。
    夕方5時ごろだったが、そんなに広くはない2部屋の店内には、客がいっぱい。だが観光客は少ないようで、地元の人が中心のようだった。スーツにネクタイ姿の人もいた。
    壁には、他のいくつかの店同様、直接絵が描かれている(要するに壁画)。しかし、この店のは、文字も入っているし、紋章が描かれていたり、牛の頭蓋骨の中に照明を仕込んだものに絵が組み合わせられていたりと、凝ったつくりで看板のような感じ。
    この店で飲ませるビールは、ヴェルコポポヴィツキーという、プラハ近郊の町産の、知る人ぞ知る逸品。トゥマーヴェ(黒ビール)も同銘柄。ともにちょっとくせのあるフレーヴァーを持っているが、慣れると、これが結構好きになるのでは、と思われる。



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